ニオイのREPORT

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第3回:ニオイ対策は担当者の感覚しだい?

こんにちは。ブンエンジニアの佐々木文紀です。最近、『ニオイ』が社会問題化してきています。そして、脱臭機の製作を手がける当社には、ニオイ対策に関するさまざまな相談や問い合わせが寄せられます。そのひとつひとつに対して、私が実際に現場で解決する中で得てきたさまざまな体験やノウハウが、ニオイ対策でお困りの皆さんのお役に立つのではないかと思いコラムにしてみました。

第3回は、ニオイ対策では担当者の判断や感覚が、その後の結果に大きく影響するということについてお話ししましょう。

何でもそうですが、何か新しいことを導入するに当たっては、現場の担当者の判断が大きくモノを言うものです。ことにニオイ対策では、対象となるものが感覚的、主観的なものであるだけに、担当者の判断がその後の結果の良し悪しを左右します。「近隣へのニオイを緩和したい」「利用者のニオイに対する苦情をどうにかしたい」といったニオイに対する皆さんのニーズはほぼ一緒です。しかし、ニオイに対する感覚やニオイ対策へのアプローチ方法、またコスト意識などは、担当者それぞれでかなり違っています。

しかし、共通していることもあります。それは、皆さんニオイについてよく勉強されているなということです。ニオイの成分や脱臭方法といった理論には詳しいんですね。ですから、どちらかというと理屈や理論でニオイ対策を考えられる傾向があります。具体的には、「ニオイは元から絶たないとダメだ」とか、「酸化チタンでニオイを分解した方がいいんじゃないか」といった考え方です。そういった発想が出てくる理由のひとつは、ニオイに対する現場経験が少ないからと思われます。実際に脱臭する前と後のニオイを嗅いで比べてみたり、脱臭機の配置や薬剤を変えてみたりといった体験が少ないから、どうしても理屈でニオイを考えてしまうんですね。

そこで、私が担当者の方にお願いしていることが2つあります。ひとつは、私の話を最後まで聞いてくださいということです(笑)。脱臭方法はいろいろありますし、担当者の方も意見をお持ちと思いますが、まずは虚心坦懐に私の話に耳を傾けていただきたいのです。2つ目は、実際に私たちの脱臭機と薬剤を使ったテストを実施させてください。そして、確かに“ニオイが落ちた”と納得したうえで導入してもらいたいのです。

この「当社の話を聞く」、「テストを実施する」、「ニオイが落ちたことを納得する」、この一連のプロセスをどう現場の担当者の方が考えられ、判断されるかが、ニオイ対策のカギを握っているといっても過言ではないでしょう。その時に重要なことは、いかに第三者としての立場に立てるかということです。ニオイはあくまでも感覚的、主観的なものです。ある人にとっては何でもないニオイも、別の人には嫌なニオイになるし、同じニオイの中にいるとやがて慣れて感じなくなることもあります。そうした個人の感覚の違いをふまえた最大公約数的な脱臭効果を、コストパフォーマンスも考えて実現しているのが、私たちの脱臭方法なのです。

ある企業の担当者は、「ニオイは元から絶たなければならない」という考え方に固執するあまり、コストとの兼ね合いの中でなかなかニオイ対策を進められないでいました。これなどは、企業利益の面から見ると大きな損失と言えるのではないでしょうか。脱臭は、ニオイが落ちたと“みんなが感じる”ことが大事なのです。まずは話を聞き、テストで試してみませんか? きっと、御社の現場に合った納得できる脱臭方法が見つかるはずです。

次回も実際に私が出会った『ニオイの現場』を見ていきながら、脱臭のポイントについてお話していきましょう。